山口馬木也のキャリア!美大時代から50代初主演まで絵本作家志望だった異色俳優!

岡山県出身の俳優・山口馬木也さんは、時代劇や映画で独特の存在感を放つ実力派俳優として知られています。

2024年に公開された映画『侍タイムスリッパー』で初主演を務め、第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞という快挙を達成しました。

しかし、山口さんが俳優になるまでには、意外な経歴があったことをご存知でしょうか?

実は山口さんは、美大で絵本作家を目指していた過去があります。

今回は、

  • 山口馬木也の美大生時代は?
  • 山口馬木也はなぜ役者を志したのか
  • 山口馬木也のキャリアとは

これらについて紹介します。

それでは行きましょう!

目次

山口馬木也の美大生時代は?

出典:Instagram

山口馬木也さんは美大生時代はどのように過ごされていたのでしょうか?

山口さんは1973年2月14日に岡山県で生まれました。

幼い頃から絵を描くことが好きで、中学生の頃には図工の時間が一番の楽しみだったといいます。

絵への関心はその後も続き、京都精華大学芸術学部洋画学科に進学しました。

この大学は芸術やマンガ、デザインの分野で有名で、多くのクリエイターを輩出しています。

山口さんは大学では絵本作家を目指して美術を学んでいたそうです。

「美大に入って、絵本作家なんかになれたらお洒落だなくらいに思ってたんです。昼も夜もバイトをしていて、体壊したりもして」と山口さん自身が語っているように、当時は絵本作家として生きていく未来を思い描いていたようです。

遅いんですよね、デビューが。それで、ちゃんとした仕事をさせてもらうようになったのは、27~28歳だったと思います。それに、岡山の田舎の小僧で、美大に入って、絵本作家なんかになれたらお洒落だなくらいに思ってたんです。

出典:フレグランスラボ

山口馬木也はなぜ役者を志したのか

出典:Instagram

山口さんは、なぜ役者を志したのでしょうか?

山口さんが俳優の道を意識し始めたのは、高校時代にレオス・カラックス監督の映画「汚れた血」を観たことがきっかけでした。

その芸術的な世界観と主演俳優ドニ・ラヴァンの存在感に強く惹かれ、「演じる」という表現に初めて憧れを抱いたそうです。

山口は、地元岡山の県立総社高時代に、フランスのレオス・カラックス監督の1986年(昭61)の映画「汚れた血」を見て映画俳優になりたいと初めて思った。

出典:日刊スポーツ

山口さんが俳優の道に本格的に進んだのは、大学卒業後に上京してバーテンダーとして働いていたある夜、偶然出会った芸能関係者の紹介がきっかけでした。

「俳優」という漠然とした理想を抱えながらも、「劇団に入って役者になる」という道の存在自体、山口は知らないでいた。音楽とアルコールの入り混じるクラブでバーテンダーをしていたある夜、芸能関係者と出会ったことがきっかけとなり、思いがけず俳優としての人生が始まった。

出典:小説丸

その後、山口さんは98年公開の映画『戦場に咲く花』ではオーディションで役を射止め、俳優デビューを果たしました。

当時は何のスキルもなかったので、舟木一夫さんの『高校三年生』を大声で歌ったりと情熱で勝負したそうです。

「最初はカメラの前で喋ればいい仕事だと思っていたけど違った」と語るなど、俳優業の難しさを実感しながらも、当初から俳優になりたいという思いを持ち続けていました

山口さんは、「もともと何もできなかったし、毎回振り出しに戻って一から這い上がっている。俳優になるということに、憧れ続けているんです」と語っており、長年にわたって俳優業を夢見る気持ちを絶やしていませんでした。

 というのも、山口には「俳優になりたい」という願望が、ずっと心の中にあり続けているのだという。「もちろん『自分は俳優です』とは言いますが、もともと何もできなかったし、コツコツやって、毎回振り出しに戻って、また一から這い上がって、自分の中では未だに『俳優になれている』という感覚が出せていないんです。俳優になるということに、憧れ続けているんです」

出典:シネマトゥデイ

これらの発言からも、絵画から演技への転身は、単なる偶然ではなく、もともと持っていた“役者になりたい”という強い願望が原動力になっていたことがうかがえます

山口馬木也のキャリアとは

出典:Instagram

山口さんは、役者としてキャリアをスタートさせてからもすぐには脚光を浴びることはなく、いわゆる下積み時代が長く続きました。

2003年には、藤田まこと主演のドラマ『剣客商売』シリーズで、主人公の息子・秋山大治郎役を演じます。

剣の道一筋に生きる真面目な青年として描かれるこの役で、山口さんは時代劇俳優としての評価を高めていきました。

山口が登場したのは2003年1月から5月にかけて放送された第4シリーズに、藤田演じる剣客・秋山小兵衛の息子・大治郎役を、第1・2シリーズで演じた渡部篤郎から引き継ぐ形で登場。続く第5シリーズと、6作の「スペシャル」にも出演した。

出典:ホミニス

また、NHK大河ドラマにも多数出演。

『八重の桜』『鎌倉殿の13人』などに出演し、着実にキャリアを重ねていきました。

しかし、驚くべきことに映画の主演は50代になってからでした。

2024年に公開された映画『侍タイムスリッパー』が山口さんにとって初めての映画主演作品となります。

キャリアの長い山口だが、「侍タイムスリッパー」が実は初主演作ということもあり、注目度が上がっている。

出典:ホミニス

この『侍タイムスリッパー』は、東京・池袋シネマ・ロサ1館のみの上映からスタートしながらも、口コミやSNSで評判が広がり、全国340館以上での上映という大ヒット作品に成長しました。

第二の『カメラを止めるな!』」とも呼ばれるほどの社会現象となったのです。

先月下旬にたった1館で公開されたところからスタートしましたが、口コミやSNSで評判が拡散されていった映画「侍タイムスリッパー」。全国120館以上での上映が決定し社会現象にすらなりつつある状況に、第二の「カメラを止めるな!」とも呼ばれています。

出典:Yahoo!ニュース

山口さんは52歳で初主演映画が大ヒットする「前例のない遅咲き」として、俳優界でも異例のキャリアを築きました。

この映画での演技が評価され、第48回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、多くの映画賞を受賞しています。

まとめ

25年間俳優として活動してきた山口馬木也さん。

絵本作家を目指して美大に通い、偶然から役者の道に進み、時代劇に救われ、そして50代で初主演映画が大ヒットするという異例のキャリアを歩んできました。

「俳優として何をどうすべきか分からない時、所作を覚えれば、俳優に近づけると思えた。時代劇は恩人のような存在なんです」と語る山口さん。

長い下積み時代を経て、これからの活躍がますます期待される俳優です。

山口さんのキャリアは、必ずしも王道のルートを歩まなくても、自分の信じる道を着実に進んでいけば、いつか花開く時が来るということを教えてくれます。

キャリアチェンジを考える人にとっても、山口さんの歩みは大きな勇気と希望を与えてくれるのではないでしょうか。

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